野鳥が暮らせる環境を創出することは、その地域の生態系を保全していくことに繋がります。例えばシジュウカラは毛虫を食べ、毛虫は木の葉を食べ、木の花は昆虫によって受粉するなどそれぞれの命は繋がり合っています。シジュウカラが暮らせる環境は、多様な生き物が暮らせる環境があるという証になります。ところが現在、私たち人間活動の拡大により、シジュウカラやヤマガラなどが営巣に必要とする洞のある樹木は少なくなってきています。庭に巣箱を設置することによりそれを補完することができます。バードフィーダー(給餌器)を設置すれば、採食環境を補完できます。またバードバスを設置すれば、自然環境の中に浅い水辺が少なくなってきているなか、給水環境や水浴び環境を補完できることになります。多くの方々の家の庭やベランダにこのような環境を創出することで、野鳥が移動できる環境が増え、地域生態系ネットワークが広がっていくことになります。
庭に野鳥を呼び寄せるには、営巣場所、水飲み・水浴び場、採食・休息場所、給餌場所など野鳥が暮らすのに必要な場所を庭に創ることから始まります。春、庭に巣箱をかければシジュウカラがやってきて営巣を始めます。夏、庭にバードバスを設置すればメジロが気持ちよさそうに水浴びをします。秋、庭に植えたエゴノキの実を食べにヤマガラがやってきます。冬、軒先にバードフィーダーを吊るすとスズメも餌を求めてやってきます。我が家の庭を訪れる野鳥をご覧ください。
庭に設置した巣箱に営巣したヤマガラやシジュウカラの行動を論文・観察記録にまとめました。
アニマルセラピーという言葉があります。馬やイルカなど動物とふれあうことで精神の安定を目指す療法です。動物の一種である鳥にも同様な効果があると考えられます。鳥とふれあうことで心が豊かになり健康の回復・増進を図ることが期待できます。庭に集う野鳥を眺めることは楽しいものです。巣箱をかけたり、毎日のバードバスの水の交換、樹木や草花の植栽、バードフィーダーへの餌やりで身体を動かしたりすることは健康にも良いといえるでしょう。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から