トウモロコシの収穫

トウモロコシの収穫を行った。庭の片隅に畑エリアを設け、植えたトウモロコシである。種を蒔くのが6月末と遅かったため収穫時期も遅くなってしまった。というより日陰がちな場所なので日射量が少なくほとんど成長してもらえなかった。これ以上の成長は見込めないと判断し、今日の収穫となった。

 トウモロコシは世界三大穀物(小麦、米、トウモロコシ)のひとつでイネ科の一年草である。茎の先端にはススキの穂のような雄花がつき(写真1)、雌花は茎の途中につく。受粉しこの部分がトウモロコシの実となる。いわゆるトウモロコシのヒゲと呼ばれる部分は雌しべである(写真2)。普段は消費する立場だが、実際にトウモロコシを育ててみると(といっても畑を耕して種を蒔いただけだが)、トウモロコシの構造もわかってくる。

 日本でトウモロコシの生産量が多い都道府県はなんといっても北海道、広大な大地に広がるトウモロコシ畑を今年の夏、家内と出かけた北海道道東旅行の十勝平野で見てきた。しかし国内だけでは消費をまかないきれず、日本は世界最大のトウモロコシ輸入国だそうだ。なんと日本の米の年間生産量の約2倍を輸入しているとのこと。といっても輸入のほとんどが家畜の飼料用やコーンスターチ製造などに用いられる工業用で、いわゆるスイートコーンと呼ばれる私たちが口にほおばるトウモロコシは自給できているそうだ。

 ということで私もさっそく自産自消のトウモロコシを食べてみることにした。20株程度から食べられそうな実の収穫はわずかに2本。それでもありがたく自然の恵みをいただくことにした。茹でたトウモロコシに塩を軽くつけてビールのつまみとして口にほおばった。見栄えはよくないが、味は最高!!


写真1 トウモロコシの雄花(雄小穂)

写真2 トウモロコシの雌花(雌小穂)